Surflex-Dockは、virtual high throughput screening(vHTS)を実現するために開発されたProtein-Ligandドッキング用のソフトウェアで、Prof. Ajay N.Jain(UCSF Cancer Center)によって開発されました。本ソフトウェアは、分子の類似性に基づいた検索エンジンと実験データ(Positive/Negative)に基づくスコアリング関数を備えており、計算精度の向上・計算速度の高速化を実現しました。
コンピュータ上にて、ライブラリやデータベースに格納されている化合物群をターゲットとなる蛋白質あるいは酵素に当てはめ、Hit化合物候補を探索する”vHTS”は、これまで「十分な計算精度がない」「多大な計算時間を要する」といった問題を抱えていました。また、いかにして「Random screeningよりも効率良く結果を導き出すか」もしばしば問題となります。このような点を解決できれば、探索研究期間の短縮やコスト削減などに大きく繋がっていきます。 Surflex-Dockは、上記問題を解決するため、新たに開発されたアルゴリズム※1を用いて計算を行うProtein-Ligandドッキング用ソフトウェアです。
Surflex-Dockでは、ActiveSite内にある各アミノ酸残基と相互作用する可能性のある位置に”Protomol”と呼ばれる仮想的な分子を配置し、それを元にLigand配置を探索するアルゴリズムを採用しています。スコアリング関数には、Protein側、Ligand側それぞれの相互作用している原子表面の距離を用いた非線形関数を用いており、Steric、Polar、EntropicおよびSolvationなどが評価されます。
タンパク質分子のActive SiteとSurflex-Dockで生成したProtomolの例
(PDB:1KIM)
Thymidine Kinaseに対するVirtual Screening実行例(実際の活性化合物の計算結果を表示)
メーカーにおいて、実際に酵素阻害活性を持つ化合物10個を含む1000個のScreening Libraryからの化合物抽出テスト(ターゲット:Thymidine Kinase)を行ったところ、スコア上位5%の化合物中に8個の化合物が含まれる、といった結果が得られております。
Surflex-Dockに関しましては、以下の文献に解説がございます。他にも多数の文献情報がございますので、御興味のある方は弊社宛お問い合わせください。
※1 United States Patent No.6,470,305; 20
Surflex-Dockは、SYBYL7.2.3と連携して動作します。
SGI IRIX6.5.26m もしくは RedHat Enterprise Linux 3または4(32bit環境)が必要です。
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